2019/04/23
今日(23日)は登山口までの目印付けに行ってきたので、その状況をお伝えいたします。
今年の上高地はやや雪が多いそうです。
観光の方は足元が気になりそうですが、山に登る人にはさして影響はないでしょう。
登山口には雪はありませんが、間もなく雪上のルートとなります、岳沢小屋まで全体の99.5%は雪の上を歩くことになります。早朝など雪がガチガチに凍っているときはアイゼンがほしく欲しくなるかもしれませんが、日中、雪が緩めばアイゼンは必要のないレベルです。
また、すでに多くの登山者が歩いていて、トレースもできていますが、場所によっては間違った踏み跡がが付けられている場所もあるので、ところどころに視認用のピンクテープを付けています。
10か所ほどある木橋が中途半端に雪に隠れているので橋の際(きわ)の踏み抜きには注意が必要です。
今年は雪がたっぷりあるので、⑥見晴し台からは沢の中(雪渓上)のルートを通るようにしています。
今日の時点ではこの⑥までは十分にスキーやスノーボードで滑走可能です。上高地からわずかな時間と登りで穂高岳を滑ることのできる岳沢、今年は雪が多めということもあって、すでに多くの方が滑走を楽しみに来られています。雪がたっぷりとあるあいだにぜひどうぞ!!
岳沢から派生する西穂高沢も今年は雪がたっぷり(画面中央の沢)。
5月いっぱいくらいは登高を楽しめそうです。なお、今日の時点で中規模の雪崩が出ているためにスキーでの滑走にはやや不向きとなっています。(このあとの雪解けで雪面は整っていくと思います)
④西穂高展望所を過ぎると積雪はさらに増し、安心して雪渓の中を登れるようになります。またGW中にコブ尾根(コブ沢)、奥穂南陵などを目指す方は、全体の具合についてはこの画像でご確認ください。
上高地から往復5時間ほどで穂高の雪渓歩きが楽しめるGWの岳沢。
小屋から上の本格的登山だけでなく、上高地をベースに日帰りで雪上ハイキングを楽しむにも最適なフィールドです。27日からはカレー・ラーメン・そばなどのランチメニュー(10:30~13:30)の他、生ビールも用意してお待ちしております。
小屋開け作業のほうも順調で、今日は屋根も出てきたので、布団干し。
今年も天気が良い日は毎日布団を干して、ホカホカのお布団でお泊りの方をお迎えいたします。
さて、入山以来比較的穏やかな天気が続いていましたが、明日からは雨の降りやすいお天気が続きそうです。雨が強く降った場合は雪面状況が、雪解けの加速や雪崩発生により大きく変わりますので最新の情報にご注意ください。また、27日は冬型の天気が強まり気温が大きく下がりそうです。雨のあとの冷え込みは雪面がガチガチに凍り、滑落の危険も高まります。さらには降雪量によっては表層雪崩の危険が非常に高くなります。小屋より上部へ登られるかたは最新の気象情報をもとに一層気を付けてお出かけください。